2018年10月12日

製品とまっすぐに向き合って

三回に渡り、炊き出し鍋が世に出たきっかけをご紹介してきましたが、
いかがだったでしょうか?

こうして誕生したかまど付き防災用炊き出し鍋は、【炊き出し1号】として、
自治体や消防団の方々へ納品させて頂いた他、新潟・中越地震の時、
また東日本大震災の時にボランティアスタッフさんの協力も借りながら
現地で活躍しています。

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いざという時にも、イベントなどの折にも、ぜひお使い頂けたら嬉しいです。

これからも、一つひとつの製品とまっすぐに向き合って、
皆様の役に立つ製品、喜ばれる製品を作っていきたいと思います。


posted by 社長ボーイ&炭っ子ガールズ at 16:07| Comment(0) | 炊き出し鍋

2018年10月04日

炊き出し鍋開発のきっかけ(3) 〜かまどつきの炊き出し鍋へ〜


設計は最初からやり直しになりました。
この防災鍋の容量ではカマドは相当頑丈なものにしなければならず、カマド自体が重くなって扱いづらい物になるだろうと思ったのです。

それからカマドを作るにあたってはクリアしたい二つの事がありました。

一つは鍋とカマドをセットにして置いておける様にするという事で、これは鍋とカマドが別々な場所に保管されていて非常時に役に立たなかったという様な事を防ぐためで、笑い話みたいですけど現実にはそのような事が起こるかもしれないと思ったのです。

そしてもう一つはスペースの問題です。
普段から頻繁に使う物ならともかく、非常時はもちろん、お祭りや各種の催しに使うにしても年に数回しか使わない大鍋を収納しておくのはなかなかスペース的に難しいのが町会、自治会の現状だと思います、出来るだけわずかなスペースで。

開発にまた半年掛かりました。
そして出来上がったのが炊き出し1号でした。

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posted by 社長ボーイ&炭っ子ガールズ at 14:16| Comment(0) | ステンレス加工

2018年09月25日

炊き出し鍋開発のきっかけ(2) 〜防災鍋の開発・製作〜


いざ炊き出し用の鍋を製作しようと思って考えてみると、色々な事を考慮しなければならない事が分かりました。

大体どれぐらいの規模の鍋を作るのか、材料の歩留まりはどうか、強度や重さは、大量の料理は実際に可能なのか、等々、一つを変えるとその影響が全部に及ぶ事ばかりでなかなかまとまりません。

元々お得意様から設計図を頂いてその加工だけを行うという、ほとんどの他の町工場と同じ経営スタイルでやってきた弊社です。
加工技術はあっても設計するという事に関しては全く経験が無く、文字通り手探りの状態から始めました。
学問がないので経験と感覚で設計していきました。

大事にしたのは次の二つです。
(1)自分は何を成そうとしているのか。
(2)自分がそれを使うとしたらどう作るか。

幾つか試作してこれなら良いだろうという鍋が出来たのは震災から半年以上経った頃でした。

この頃製作した鍋はかなり大きい物で今の炊き出し鍋の2倍近い容量がありました。
防災鍋という名前にして販売しましたけど、カマドは無くてただの大きな鍋のみというものでしたから今から考えると扱いづらい物だったと思います。

とは云うもののやっと出来上がった鍋です、嬉しくて宣伝に駆け巡りました。
製品の売り先は町会や自治会と思っていましたから、多方面から色々紹介してもらって3台納品させていただきました。
その3台目の鍋を自治会の会長さん宅に納品に行った時に言われたのです。

「これ、鍋は良いけどカマドはどうするの?」
「はい、カマドは鍋の下にブロックを立てて使ってください。」
「でもさ、そんな非常時にブロックなんか手に入らないじゃない。」
「用意しておいてもらうとか出来ませんか?」
「…あのさ、せっかくこういう鍋作ったんだからカマドを考えてよ!」
「カマドですか… はい、じゃちょっと考えてみます。」

この時の会話が炊き出し鍋を作るキッカケになったのです。


つづく
posted by 社長ボーイ&炭っ子ガールズ at 10:00| Comment(0) | ステンレス加工

2018年09月18日

炊き出し鍋開発のきっかけ(1) 〜阪神淡路大震災〜

防災用炊き出し鍋【炊き出し1号】はどのようにして世に出たのか、
社長に開発当時のことを聞いてみました!

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炊き出し鍋を製作するキッカケとなったのは、あの阪神淡路大震災でした。

阪神高速道路が崩れ落ちていたり、街全体が火の海になっていたりと、テレビに映し出される映像はまるでSF映画でも観ている様な感覚を覚えたほどでしたが現実です。
関西地方にいる友人に連絡が取れて取り敢えず水を送ったり、義援金募集サイトから募金したりしましたけど、被災者の為に役に立っているという実感も湧かないまま日にちが過ぎていきました。


そんなある日の夜、いつもの様にテレビに映る被災地の様子を見ていると、ドラム缶を半分に切ったものに下から火を焚いている様子が一瞬映ったんです。
「エッ あんなドラム缶で!?」と思いました。

たぶんレトルト食品か何かを温める為のお湯を沸かしていたんだと思いますけど、これが大鍋だったらそのまま大人数の食事が作れるかもしれないし、もしこれがステンレスの鍋なら長期保存も可能でメンテナンスも要らない、耐久性も抜群で長期間の使用にも心配がない。

「そうか!俺にも出来る事があるんだ!ステンレスで防災用の大鍋を作れば良いんだ!」

炊き出し鍋が世に出る一番最初の出来事でした。


(つづく)
posted by 社長ボーイ&炭っ子ガールズ at 14:30| Comment(0) | ステンレス加工

2018年09月11日

防災用炊き出し鍋「炊き出し1号」のオプション製品ご紹介!

「災害への備え〜防災用炊き出し鍋【炊き出し1号】〜」という記事でご紹介した「炊き出し1号」ですが、大きな寸胴鍋をさらに使いやすく、幅広くご利用頂けるよう、オプションでお選び頂ける製品も販売しております。

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一つ目にご紹介するのは、大量の汁物も焦がさず底からしっかりかき混ぜられる【櫂 -かい-】です。

この【櫂】は、長い柄とへらが特徴で、平らなへらの先で鍋底をこそぐようにしっかりと混ぜることができます。

大量の汁物を混ぜるのは意外と力が要りますが、持ちやすい太さの柄でぐっと力が入り女性でも楽にかき混ぜることができます。
焦げ付きやすいカレーなどもこの【櫂】があれば安心です。
炊き出し鍋をご検討の方に、ぜひおすすめしたい製品です!

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次にご紹介するのは、【茹でカゴ】です。

お祭りや親睦会などですぐに用意したい枝豆やトウモロコシ、災害時にはレトルト食品など、大量の食材を一度に茹でたり、温めたりする時に使います。

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【茹でカゴ】を使うことで、炊き出し鍋の湯量を余すところなく利用でき、大量の茹で物をムラ無く美味しく仕上げることができます。

使い方はシンプルで、【茹でカゴ】に食材を入れ、取っ手になる2つの穴に長い棒を突き通して持ち上げ、二人がかりで大鍋へ入れます。

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茹でている間、棒は取り外し、茹で上がったら入れた時と同じように棒を通して二人で茹でカゴを引き上げます。

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【茹でカゴ】は防災用品としての炊き出し鍋をさらに幅広く、より身近に使い回せる一品です。


防災用炊き出し鍋【炊き出し1号】は、災害時の炊き出し鍋としてだけでなく、町会や会社での慰労会、新年会、防災訓練など、様々な場面でご利用頂けます。

防災用品として備えるだけではなく、地域や会社でのコミュニケーションを活性化し、万一の災害時でも助け合えるネットワークを築いて頂けたら嬉しいです。


posted by 社長ボーイ&炭っ子ガールズ at 14:52| Comment(0) | ステンレス加工